KITAKAGAYA FLEA 2025 & ASIA BOOK MARKET
概要
昨年に続き、2025年も「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」の公式Webサイト制作を担当しました。
本イベントは、ローカル・カルチャーマガジン「IN/SECTS」を発行するLLCインセクツが主催するマーケットイベントで、北加賀屋・名村造船所跡地を舞台に、Zineや本、フード、ワークショップ、ライブなど多彩なカルチャーが集います。
2025年11月1日(土)、2日(日)、3日(月・祝)の3日間、北加賀屋の名村造船所跡地、クリエイティブセンター大阪(CCO)で、KITAKAGAYA FLEA 2025 AUTUMN & ASIA BOOK MARKETが開催されます。
本イベントは、地域や文化を越えた交わりを参加者とともに体感し、そこから生まれる新たな価値創造の可能性を探ることを目的としています。
Webサイトの設計においてもその思想を反映し、情報の多層性と表現の自由度を意識した構成と演出を行いました。
今回のWeb制作では、昨年構築したWordPressのテーマを踏襲しつつ、今年の出展者・コンテンツに合わせた調整を行いました。
CMS設計により、クライアント自身による情報入力・更新が可能な構成とし、運用性と表現力の両立を図っています。
メインビジュアルはikuiku studio and yuningさん、写真は三宅愛子さんが担当。
イベント詳細は公式サイトをご覧ください


デザインと演出
デザインの方向性として、クライアントであるLLCインセクツの松村さんからいただいたキーワードは「楽しい」。
ユーザーや出店者、来場者にとって「楽しそう」「ワクワクする」と感じられるよう、視覚的な演出と情報設計を行いました。
トップページは、「Book」「Food」「Market」「Zine」「大阪てしごと市」「森、道、市場」「Live」「Talk」「Workshop」といったイベントカテゴリーごとにセクションを分割。各セクションには出店者一覧を表示し、個別ページへの導線を設けています。
セクションをスクロールして移動すると、背景色と文字色が変化し、イベントの多彩さと楽しさを視覚的に演出。このスクロール演出はgsap.jsを用いて実装し、動的で軽快な印象を与えています。
出店者が多数表示される構造そのものが、イベントの賑わいを感じさせる設計となっており、実際に公開初期は掲載数が少なかったものの、情報が増えるごとに「ワクワク感が増していく」感覚がありました。


継続性を重視したCMS設計と運用最適化
昨年構築したWordPressテーマをベースに、今年のイベント仕様に合わせた調整を加えながら再利用しました。
このアプローチにより、デザインの一貫性を保ちつつ、開発コストの最適化と保守性の向上を実現しています。
テーマ設計段階から、イベント特有の情報更新(出展者情報、タイムテーブル、アクセス情報など)を想定し、クライアント自身による入力・運用が可能な構造を採用。
投稿タイプやカスタムフィールドの設計により、情報の整理性と更新性を両立しています。
また、Tailwind CSSによるスタイリングとAlpine.jsによるUI制御を組み合わせることで、軽量かつ直感的な操作性を実現。


クレジット
client: LLC INSECTS
Illustration: ikuiku studio and yuning
Graphic Design: Rana Fujimoto
web direction, web design, web development: Naoharu Tatara(cahier)
Photography: Aiko Miyake(kiwi)
Space Design: Hiroshi Nishiyama(NO ARCHITECTS)
Event Operation: LLC INSECTS
Creative Direction, Produce: LLC INSECTS


編集後記
LLC INSECTS様とはこれまでにも複数のプロジェクトでご一緒させていただいており、今回も制作の機会をいただけたこと、嬉しく思っております。
撮影を担当された三宅愛子様には、弊社の制作物の撮影をご依頼することもあり、現場でご一緒できたことを嬉しく思います。
また、KITAKAGAYA FLEAの第1回より空間設計を手がけられているNO ARCHITECTSの西山様とは、同事務所のWebサイト制作を弊社が担当したご縁があり、本プロジェクトにおいてもそのお名前を拝見できたことに深いご縁を感じております。
このような多様な専門性が集うチームの一端を担えたことを、光栄に思います。
考え方
- 目的(Webサイトを用いて解決したいこと)
- ターゲット(誰に見てほしい・届けたい)
- 目標(Webサイトをつくった後、どうなったら成功?)
- ブランドの信念・想い
- 認知してほしい、目指したいイメージや姿
こういったことを対話しながらWebサイトのアイデアを共に考えます。
そもそもあれなんだっけ?と調査したり、こういうのがいいんじゃないのと仮説をたて、
進んで行く方向性・テーマを決めて、Webサイトを作っていきます。
一緒にチームを組んで、同じ目標に向かい、試行錯誤しながら進めていければと思います。
